毎週金曜日、『わたし流生活のてつがく』と題して設計とコーディネートの仕事、家事、育児をかかえる兼業主婦として、私流生活の仕方や工夫、設計やコーディネートに対する考えをお伝えしていきます。

共感してくださる方。反対意見の方。又、アイディアを教えてくださる方。どしどしコメントをお寄せください。

 

 3/10今日は『わたし流生活のてつがく』Vol.28 “後悔しない家創り 健常者が考える使い勝手の良さと目線を変えて!”です。

 

 

今、弊社が行なっているリフォームは、「左半身麻痺のお母様を暮らしやすくしてあげたい」というお施主様の優しい気持ちから始まったプロジェクトです。

 

今は、手すりにつかまりながら歩行可能ですが、将来は、車椅子生活になるので、その時にも対応できるようにしたいというのが、お施主様の希望です。

ここ最近、そんなご要望に合わせて、設計、コーディネート、施工を3件ほどしましたが、いつも考えてしまうことがあります。

 

それは、車椅子にならないような生活を基準に考えるのか、将来来るであろう車椅子生活を基準に考えたほうがいいのかということです。

たとえば、朝、自分の部屋から出て、洗面所に行き、顔を洗い、歯を磨き、自分の部屋へ帰るという毎日、当たり前な行動。

車椅子生活を想定した場合、車椅子が回転できる最低1500mmΦの空間が必要になりますが、手すりにつかまりながら、歩いて同じ行動をする場合、身体がよろけた時、すぐにつかまれる手すりがなければ、転んでしまいます。

つまりは、狭いほうが手すりにつかまりやすいのです。

 

以前に介護施設の改良を行なっているコーディネーターさんの現場を見たことがあります。その施設は、車椅子の方が座ったまま使えるようにと、洗面化粧台の下の部分が開口になっていました。しかし、そのコーディネーターさんは、あえて塞いでしまったのです。それは、「車椅子だから、立てないというのではなく、あえて、寄りかかってでも、立ち上がりましょう。それが、リハビリです。開口があるとひざが曲がり立っていられませんが、壁にすることで、そこに寄りかかり立つことができるのです。」と彼女の説明。

 

いつも座ったまま使っているお年寄りが試してみると、立つことができたのです。

もちろん、障害程度によりますが・・・目から、ウロコでした。

 

私たち健常者が考える使い勝手のよさと目線を変えて設計、コーディネートすることが必要だと思い知らされた瞬間でした。

残念なことに、今回は、お母様が入院中で、お会いしてお話を聞くことができない状態です。お施主様の考えと、私たちの経験、介護の本、などを素に考えた今回のプラン。もちろん、手すりの位置や使い勝手など、現場での確認や打ち合わせは念入りにしましたが、実際使われるお母様に喜んでいただけるかどうか??

 

3/31完成予定です。お母様に暮らしていただいた感想が聞けたとき、ブログにて、又お伝えします。

次回、3/17 金曜日、わたし流生活のてつがく『後悔しない家創り』で、お会いしましょう。

 

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