GWの真っ只中ということもあり、中西の「わたし流生活のてつがく」は、お休みさせていただきます。（本当は、さぼり？）

 

先日、柏市で6月からスタートする？「耐震診断補助金制度」に携わるための登録の講習に行ってきました。

 

まだ、要綱は決まっていないようですが、昭和56年以前の建築物の「耐震診断」に柏市が助成金を出す制度のようです。

金額は、上限金4万円、診断料の50％までの助成なんだそうです。

この助成金制度は、東海地域や横浜市などが有名で、千葉県の市町村では、10番目になります。

 

 

この昭和５６年以前の建物、つまり「新耐震」以前の建築物は、千葉県だけでも、45万棟。

いや〜すごい数です。阪神・淡路級の地震が来たらひとたまりもありません。

しかし、この「耐震診断」、当然有料ですから、なかなか思うように進まないのも事実だし、診断だけでは、「やっぱり悪いですか！」で終わってしまう。

昨年からの、耐震偽装問題から少しは関心が持たれているようですが、「耐震補強」となれば少なくても百万円単位の金額が必要なわけですから補強工事もそう簡単には行えないのも判ります。

 

私は、（社）千葉県設計事務所協会の「建築相談調査会」の相談建築士もしていますが、その中で年に数件診断もしています。平成12年に改正された構造基準に照らし合わせると「新耐震」以前の建物は、ほとんどが「倒壊するおそれあり」という結果になります。そこからは、お客様の判断になります。改修や補強をどうするのか？

一番困るのは、「補強や改修にいくらかかりますか？」という問いです。

私は、「たとえ、数字が満足するように改修や補強をしても１００％倒れない保障はありません。改修への道筋を立て、お金とも相談しながらお客様が‘これで少しは安心できる’という範囲まで工事するのがベストです」とお答えします。

 

耐震診断や改修・補強工事は、一種の「掛け捨て保険」と同じで天災の時には、まったく保障はありません。かといって「補強工事」を行わなければ、間違いなく倒壊してしまう。

この辺については、次回でまた・・・・・。

 

人気ブログランキングは、こちらを「ポチッ」とお願いします。

 

同じくブログ村です。こちらもよろしくおねがいします。