数日前の新聞にも建築士制度改正の素案が掲載されたようですが、一級建築士を取得するには、４年制大学の専門学科を卒業しないと取得できなくなるようです。
二級建築士からのステップアップは、今までと同じ「一定の業務経験」を経た後に試験は受けられるそう。
これってどうなんでしょう？
色々な事由で４年制大学に入れない人は大勢いるでしょうし、そのような人達の中にもきちんとした考えを持ちまじめに持ち取り組んでいる方たちの方が私の廻りにもたくさんいます。
こういう人達の「夢」を壊すような改正にはして欲しくないと考えるしだいです。
そして、「業務範囲」の見直し。
一級建築士であれば「なんでもござれ」でしたが、これまた「制限」がつくようで、特に「構造」や「設備」は別の資格が要求される事も記されています。
さて、この改正の中でも「専門分野に精通させる」という文言が出てきています。
これが、今回お話している「専攻建築士」という制度。
前回書き忘れたのですが、この制度の基は「CPD（Continuing Professional Development）制度」といい、欧米では古くから実施されているようです。日本名「建築士会継続能力開発制度」。
この制度内容は、「建築士法 第22条」に基づいて、「建築士会」が継続能力開発を行っている人の実績を確認して証明し、表示する自主制度です。
「建築士」に付託された社会的責務を全うするために、必要な継続能力開発と専攻領域及び専門分野に見合う能力開発の内容を社会に明示することを目的にＣＰＤ制度を平成14年11月より開始しました。 建築士を取り巻く環境変化や諸問題に対処すべくＣＰＤ制度に登録し、ＣＰＤ手帳を手に積極的に研修に参加し、実績を社会に示すと同時に、新たな自主資格認定制度である「専攻建築士」を目指す。
とあります。
なんだか小難しいですが、この「CPD制度」で単位を取得して、全日本建築士会連合会に申請し、審査を経て、ようやく「専攻建築士」が誕生します。
今後の建築士の「ものさし」になると考えられています。
この制度自身知らない建築士も大勢いるようです。
またまた、長くなりそうです。次回もこの問題を考えて見ましょう。
「ほ〜」と思った方も思わなかった方も、「ポチッ」とお願いします。人気ブログランキング
コメント
コメント一覧
考査などもあるようですので、戦々恐々している方達も多くいるようです。
私もそんな一人ですが・・・
この問題は、建築関係全体にかかわる話です。これからも書いていきますよ！
世の業界に対する不信感を拭えるように、制度が良い方向に変わるといいですね。
また続きを教えてください。