毎週金曜日、『わたし流生活のてつがく』と題して設計とコーディネートの仕事、家事、育児をかかえる兼業主婦として、私流生活の仕方や工夫、設計やコーディネートに対する考えをお伝えしていきます。
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11/24 金曜日、本日の『わたし流生活のてつがく』Vol.63 “地球環境の為に！”です。
11/16東京電力主催のオール電化セミナー “オール電化の環境性と省エネについて”を受講してきました。
このセミナーでも大きく取り上げられていたのが地球温暖化対策でした。
エネルギー消費削減＝ＣＯ2削減を目指した住宅を建てた上でオール電化住宅にすれば地球温暖化対策につながるという内容でした。そのためには、次世代省エネ基準を満たした高気密、高断熱住宅を提供してほしいということでした。
新築住宅に於いて次世代省エネ基準を満たした住宅は、非常に少ないのが現状です。
家電業界では、きそって従来型より省エネにつながる冷蔵庫、エアコンを初めとしてＩＨクッキングヒーターやエコキュート、太陽光発電などを開発し発売していていますが、エネルギー消費は年々増えているのが現状。データーによると家庭からでる二酸化炭素排出量は1990年度から2002年までの間で129百万ｔから166百万ｔと28.8％増だそうです。
しかし、この仕事をしていて感じる事は新築住宅を建てる際に
快適に暮らしたい！
光熱費は安くしたい！
良いものをできるだけ安く建てたい！・・・・とは願いますが、
ＣＯ2削減の為に家を建てたい！
などと願って建てる方はいません。
“良いものをできるだけ安く建てたい”ここに問題があるのではないでしょうか？
住宅メーカーや工務店は坪○○万円〜とか今なら○○万円などと安売り合戦をしています。
良いものを出来るだけ安くではなく、質のあまりよくない住宅を値段だけで引き付けようとしています。
その結果、高気密、高断熱住宅と言いながら次世代基準に満たない住宅ばかりが、建っているのが現状です。
次世代省エネ基準を満たした住宅は満たさない住宅より間違えなく建築費が掛かります。それは、断熱材の厚みや密度であったり、気密テープなどを使ったり、それにかかる大工さんの手間も掛かります。結果金額は上がってしまいます。
住宅を安売りするためには、デザインがおしゃれで、高級そうなキッチンなどが入っているなどの見た目がよければそれで、「この金額でこの豪華さ！」とお客さんは惹かれます。
気密のとり方や断熱材の種類など聞きもしないでしょう。
しかし、光熱費が安く住んだり、夏は涼しく、冬は暖かく暮らせたりするのは、高気密・高断熱住宅だからです。もちろんＣＯ2削減にも役立ちます。
何十年に渡って暮らす家です。目先の良さだけに惑わされずによ〜く勉強してから、家は建てましょう。
次回、12/1金曜日、わたし流生活のてつがく『後悔しない家創り』で、お会いしましょう。
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