February 27, 2008
自立循環型住宅の実践 その3
この話題を書いた物の近場の人間からも「よく判らなくて、コメントのしようもありません」などと言われどのように書けばよいのか考えてしまいました。
これからは、少し簡単に判り易く進めていきましょう。
今回は、暖房の日射熱利用の判断です。
ここでは、まず立地条件を選定します。
まずは、地域の気候特性(パッシブ地域区分)です。
省エネルギー基準の中にはパッシブ地域というものが定められています。
地域は、北海道北部の(い地域)から宮崎県や沖縄県など南部の(ほ地域)まであります。
(い)地域は日射量が少なく非常に寒い地域で、対する(ほ)地域は日射量が多く暖かい地域という位置づけです。
私たちの住む千葉県は、茨城県から九州の太平洋沿岸地域を含む(に)地域に入ります。
次に、日射障害の影響による立地区分です。
ここでの区分は3段階あり、終日日射が得られる<立地3>から3時間ほどしか日射が得る事が出来ない<立地1>まであります。
通常の住宅地であれば中間の<立地2>を選択することになります。
ここで解説:パッシブ(パッシブデザイン)とは受動的ということで、建築では自然にあるエネルギー、つまり‘太陽熱’や‘地熱’‘風’などを取り入れる設計手法で、地球環境を考える上で自然エネルギーの利用は住まい本来の姿を考えると理想です。しかし、昔に回帰するのではなく最新の設備機器を有効に使い温室効果ガスを削減して、自然と融合させる事がもっとも望ましい姿だといえます。
次に開口部集熱の方位です。
開口部とは‘窓’を指します。集熱とは‘熱を集める’という事。
日射熱を取得・利用する効果は、集熱面となる開口部(窓)が面する方位が大きく関係します。
効果のある方位は、真南から±30°以内でこの範囲を超えてしまうと集熱量は急減してしまいます。
今回の「豊住の家」では立地が2、開口部集熱方位は真南±30°を条件にしてどのように日射熱の利用をしているのか考えます。
手法は3つあります。
手法1:開口部の断熱性の向上
(木製や樹脂枠サッシを用い、断熱や遮熱高断熱の複層ガラスを使う)
手法2:集熱開口部面積の増加
(集熱できる面の窓を多く付けるか、面積を増やす)
手法3:蓄熱材を使う
(土塗壁やコンクリートなどの蓄熱材に直接熱を溜める)
上記の手法の組み合わせでレベルを確定してゆきます。
話が長くなりました。この続きは次回にいたしましょう。
あまりにも難しいからいやだ〜!なんて言わずお付き合いください。
出来る限り判り易く書いて行くつもりです。
現在発表されている評価基準は、この‘自立循環型住宅への設計ガイドライン’が全てのベースになっています。これを熟知していると‘設計事務所’や‘建築会社’に取り組みを聞く事も出来ますし、これからの住宅創りの参考になるはずです。
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