November 10, 2008

家作りで想うこと その2

 

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前回その1で、私が家を設計する際に大事に想っていることを3つあげました。

 

1)   デザイン

2)   性能

3)   機能

 

3つです。

 

前回、‘伝統や文化の継承’こそ‘デザイン’だと思うと書きました。

 

日本人であれば、日本の伝統や建築の文化を継承すれば?

とお思いの方も大勢いらっしゃることでしょう。しかし、世界を見てもエジプトの建築文化をイギリス人が持ち込んだり、イギリス建築様式を各国で取り入れたり・・・、‘美しい’に国境はありません。

 

事実、日本国内にも明治以降建築された美しい‘洋館’が数多く存在し、今なお数多くの人たちが見学し、その美しさに驚嘆しています。(土曜、日曜の人の多さには驚きます)

そして、私もそんな一人です。

 

前回セミナーに行った際、パネラーの‘HICPM’代表の戸谷氏がこんなお話を披露してくれました。

 

アメリカの片田舎に建築視察に行った際、道より古い住宅の写真を撮っていたそうです。

すると、その住宅からおばあさんが出てきて「何をしているのか?」と尋ねられ、理由を説明したところ「家の中に入りなさい」と言われ、お茶をごちそうになり、その家や地域の歴史を教えてくれたそうです。

 

このこと自体も日本では考えられないことではないでしょうか?

 

「散らかっているから」「狭いから」など、日本人の多くは自宅に人を呼ぶことはしない人種のように思われます。(自分自身も)ましてや、全く面識のない人を自慢げに家にあげるなんて事はしませんよね〜。

 

しかし、弊社のお客様で外国に滞在(stay)したことのある方々のお話では、食事などで「自分の家に遊びに来い」と多くの方から誘われるそうです。

 

WELCOMEの精神だけではなく、‘如何に自分の家がすばらしいのか’説明までされるそうで、‘家’に対する愛着の精神に驚かされるようです。

 

そして、先日弊社のお客様よりこんな話を頂きました。

 

自宅とは棟違いのガレージ内で作業をしていたところ、雨が降っているにもかかわらず外から子供の声が聞こえ、自分の子供たちと勘違いをしてガレージドアを上げ注意しようとしたところ、見知らぬ子供たちがガレージの軒下で雨宿りをしていたそうです。

 

雨に打たれ、寒そうだったため自宅に上げタオルや着替えを貸し話を聞くと、自分の子供たちと同じ小学校に通う子供たちだったそうです。

 

お客様は、ガレージ棟の軒下で雨宿りをする光景、そして自宅に招き入れ見知らぬ子供たちと話をした事がタイムスリップしたようで、とても嬉しかったそうです。

 東海村の家

確かに街を見ても、塀で家を囲い他人を遮断するような街並みでは、軒下での雨宿りは不可能です。

私自身も子供のころ、遊んでいて雨に打たれ、どれだけの家の軒下で雨宿りしたことでしょう。

 

ALLWAYSではありませんが、今では懐かしい出来事です。

 

私の設計した家は全てOPEN外構で、家と地域を遮断する門や塀は造らない事にしています。

 

欧米の住宅も皆そうですが、家と地域を遮断する事はよくないと感じます。

そんな想いをお客様が直に体験して、家に知らない人をあげるなど‘過去の自分では考えられない事をした’、そしてそれがとても嬉しかったというお話を聞き、私自身も目頭が厚くなるほど感動しました。

 

前記の戸谷氏の話もそうですが、変な意味ではなく‘家の自慢’が出来、地域に密接に係わりを持てる家こそが、古くからの人の営みをも継承するデザインなのではないのでしょうか。

 

今回は長い話になってしまいました。

最後までお読み頂きありがとうございました。(本当はもう少し長かったのですが・・・)



ma1994 at 00:30 │Comments(2)TrackBack(0)この記事をクリップ! HEART HOME 

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この記事へのコメント

1. Posted by Kuniyoshi    November 11, 2008 09:29
私も基本的にオープンで、雰囲気さえ合えば、どんなスタイルでもよければオッケーというかなりオープン派です。
アメリカの家は、イギリスの雰囲気(私の家のように)のものから、ドイツの雰囲気、イタリア、スペインの形式のものまでさまざまですが、私はどのスタイルも素敵ならばオッケーでです。事実、私のアンティークコミュニティはさまざまな形式の家が並んでいますが、それぞれすごく素敵なんですよ。オープン形式の建築博物館のような感じです。
片田舎のおばあさまの話を聞いて、まるで私のコミュニティのようだと思いました。私もおばあさんに散歩の途中に呼ばれて、散歩の後にふらっとよって世間話もするんですよ〜。お隣さんの家とも自由に出入りしてますし。庭の出入りはもちろんのこと、家までよく上がります。
この雰囲気が好きなんですよねえ
都会ではそういかないようですが、私の町はかなり古くて、昔のアメリカがそのまま残っているので、こんな生活ができるんでしょうね。
2. Posted by 宮崎    November 11, 2008 10:02
本当にうらやましい環境です!
都会では味わえない田舎の雰囲気っていいものです。

kuniyoshiさんのコミュニティは様々な国のデザインの住宅が多いんですね。
私はアメリカの中でも南部は・・・、東部は・・・と少し偏っているのかな?と思っていました。

グローバルなコミニュティって素敵だし、そこに居住する人たちの意識も高そうですね。なんだか休日の散歩が楽しそうです!

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アーキテクトビルダー 宮崎
エムアンドエー設計工房     代表
1960年東京都足立区に生まれる
1982年中央工学校建築科卒業
1994年M&A設計工房 設立
2001年有限会社エムアンドエー設計工房に組織替え
2007年株式会社エムアンドエー設計工房に組織替え
現在に至る
金曜日担当 影の社長登場!
ホームコンシェルジュ中西
「コンシェルジュ」とは、お客様に’案内やおもてなし’をする人を指します。私は、女性・主婦の視点で、使いやすさや収納・インテリアまで、お客様の家創りを総合的にサポートします。
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