November 14, 2008
Vol.139 『やっぱり、住宅は構造を勉強するべし!』 By中西 2008.11.14
私は、住宅の建築現場を見ることが大好きなので、町を歩いていて建築現場を見つけると興味深く、見ています。
最近、近隣で建売住宅の建設が始まり、その現場は通勤で使う道沿いにあるので、毎日、工程を見ることができて楽しみです。
基礎工事は、鉄筋の間隔が、一般的な300mmピッチよりも細かい200mmピッチで組まれていたので、今時は建売住宅でもすごいな〜と感心していたのですが、コンクリート打ちは結構な雨の中で行われ、コンクリート強度が心配になりました。
建売住宅だから工程を延期できないだろうからしかたないのでしょう。
工程は、毎日おもしろいほど早く進み、さすが、建売住宅といった感じです。
驚いたのは、柱と筋交いを入れた壁の上に防水シートを貼っていた事です。
最近は、耐震性能を上げるために、在来工法でも、柱の外側に構造用合板を貼り、その上に防水シートを貼るのが一般的なのですが、これでは、何のために鉄筋を細かく配筋したのか?と・・・言いたくなってしまいます。
もちろん、この昔ながらの方法でも、きちんと筋交いを配置していれば、確認申請は通りますし、法律上の耐震強度不足でも、違反建築でもありませんが、これでは、耐震性能だけでなく、気密性能、断熱性能が劣ります。
きっと、冬は寒く、結露もすごいんだろうなと推測できます。
しかし、この工法は建売住宅だから?というものではありません。先日、注文住宅でも見かけました。
また、別の現場では・・・
会社名はどことは言いませんが、こちらは大手住宅メーカーの新築工事の現場で、床下換気口が空いていました。
今時、建売住宅でも床下換気口は開けず、基礎パッキンを使うのが普通です。
そして今や、地熱を利用しようという時代になぜ?とあんぐりと口が開いてしまいました。
ちなみに、元来、床下は風通しを良くしましょう、との考えの下、換気口を設けましたが、これでは、換気量が十分とはいえず、基礎の鉄筋をも切ってしまうため、強度に影響がでるという事で、基礎パッキンというものが、使われ始めました。
現在では、基礎も断熱材で被い、地中の熱を取り入れることにより、冬暖かく、夏涼しい家になるという考え方が進み、基礎断熱という新しい工法もあります。
住宅メーカーは一度発表してしまった工法を、やすやすと換えることはできないので、仕方ないのかもしれませんが、10年位は後退した工法です。
「どうせ、構造は見ても聞いても解らないから」とよく耳にしますが、 “家を建てよう”とか“家を買おう”とか考えている方は解らないながらも真剣に見たり、聞いたり、調べたりした方がいいなって感じます。
建築は、あまりにレベルの差が大きすぎます。
車や家電品などは、日本のものであれば、さほど品質の差はないので、価格やデザインで判断しても良いでしょう。
しかし、住宅は、価格や見た目だけで比べるのは、どうなのでしょか?
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この記事へのコメント
そんなスピード勝負しないと、経営が成り立たないんのが本当の理由なんでしょう。業者は値切りまくられ、そこには売上しか存在しません。量に踊らされている今までの建築業界がよくわかりますね。その辺の所をユーザーは知らないんですね。そこが大きな問題だと思います。熱くなってしまい長文失礼しました。



