成田市耐震改修工事 : 家庭用エアコン1台で一年中快適に暮らせる家づくり【高気密高断熱住宅】

オリンピックも終盤。期待外れの柔道から始まりましたが、水泳・体操・バドミントンや女子卓球では見事なメダル獲得でゴルフ練習の出来ない私は夜のオリンピックの中継に釘付けでした。

また、ほとんどの方はお盆休みだと思います。例にもれず弊社も昨日から16日まで夏期休暇とさせていただきますので宜しくお願いいたします。

さて以前、成田市の’耐震診断士’になったというお話をしました。

これは成田市にお住まいのお施主様より’耐震診断’の依頼を受けたのが始まりです。

成田市では本年から耐震診断や改修の補助金制度が改正され「建築基準法第2条5号による主要構造部が木造である事」という規定が入り、今までの‘新耐震基準以前の在来木造’という枠が撤廃され全ての木造が補助金対象になりました。

これにより依頼を頂いたお施主様のツーバイフォー工法住宅でも対象となった為、柏市などで耐震診断士をし、ツーバーフォー工法に明るい私に依頼をしてくださったようです。

ツーバイフォー工法は一般的に地震などに強い工法とされています。しかし、これは構造ルールが守られている事が大原則です。この住宅では図面と現地照合の結果、壁量及び壁長違反があり、また支持壁としている壁ラインでも支える基礎が無いなどいくつかの欠点がありました。一般耐震診断の結果はもちろん満足出来る結果ではありません。

改修提案では不足している壁長を基準まで伸ばし、また耐力壁線区画の両端にも壁を設置。バランスを考慮して直接関係しない壁線も高耐力の壁面材で改修する事になりました。

内部での壁面材は通常石膏ボード12.5mm厚が用いられるのですが計算の結果、壁の量をかなり多くしないとカバー出来ず、現在の生活空間が大きく変化してしまい使い勝手にも支障が出るという事で前記の高耐力面材であるノボパンを室内で採用する事にしました。

弊社住宅では外壁面材として使用しているノボパンは高強度パーティクルボードで釘ピッチを換える事で通常の面材の2倍以上の強度が図れるスグレモノ。

工事は改修部分の既存壁面材を剥がし、ノボパンを張り込むという工事。

改修工事は多岐に渡ることから3週間近くかかりました。途中、電気の線を分断するというミスなどがありましたが、ようやく完了しました。

途中地震もありましたが、お施主様は改修工事の精度を実感されたとも伺いましたし、成田市では「ツーバイフォー工法での耐震改修は初めて」という事で、色々と物議があった補助金申請も無事完了しました。