日経ホームビルダー・・・松尾和也の脱!なんちゃって省エネ住宅から抜粋してお送りします

 

冬場のLDKは一般的に締め切られています。大半の住宅の気密性能はたいしたことがありませんが、一般的に多い20畳前後のLDK(もしくは+和室)だけでレンジフードから400m3もの換気量を引っ張り出すわけです。

 

レンジフードの作動時は、自然給気口からも大量の冷気が入ってきます。

もちろんそこら中の隙間からも冷気が入ってきます。

自然給気口はリビングやダイニングの外壁側に設置することが多いので、居住者のいる場所をまともに通過します。気流感が不快なのはもちろんのこと、冷たく比重が重い冷気で足元が特に冷やされます。そうすると不快なので、エアコンの設定温度を上げるか(上げてもほとんど効かないのですが)、こたつや電気ストーブ、ホットカーペットといった極めて効率の悪い採暖器具に頼らなければ我慢できないレベルになってしまいます。

 

もちろん、こうした悪影響は冬に限ったことではありません。夏の冷房時も同じです。冷房時は、暑く湿った外気がどんどん入ってくるということになります。

 

同時給排気型が理想

ではどうすれば良いのか。

一般的には2つの方法が考えられます。

ひとつは、レンジフードに連動して気密ダンパーが作動する専用の給気口をレンジフードの近くに設ける方法です。

最近はあまり見かけませんが、かつての住宅はこのタイプが多かったようです。

ただ、難しい点もあります。

給気口の位置があまり火に近いと、ガスコンロの使用時に炎が揺れます。

調理者が給気口とレンジフードの間に立つと、調理者はかなりの寒さを感じてしまいます。

 

ということで、同時給排気型のレンジフードを使うのが理想です。

一般的なレンジフードの場合、排気用の直径150mmのダクトしかついていませんが、同時給排気型は給気用にも同じ径のダクトがついています。

同時給排気型のレンジフードを使っても熱量としては同じ量が逃げてしまいますが、大半は調理の熱で相殺することができます。

少なくともリビングやダイニングの足元を冷気が強烈な勢いで通ることはほとんどなくなります。

 

熱のことだけを考えると、究極のレンジフードとして室内循環式が数年前から日本でも発売されています。

IH専用で、かつフィルターを何種類も交換しなければならないという手間はありますが、節約できる冷暖房費とより上質な室内環境が手に入ることを考えると、これもひとつの選択肢になると思います。

室内循環式レンジフードは、ドイツでは普及が進んでいるようです。

実際、私もドイツで採用例をいくつか見かけました。



室内循環式レンジフードの例。

レンジフードメーカーの富士工業(神奈川県相模原市)では、レンジフードは調理時に発生した汚れた空気をダクトから屋外に排出する役割とし、室内循環式の場合はダクト配管を行わないことから、「室内循環フード」という名称を使用している(資料:富士工業)

 

レンジフードが温熱環境に与える影響は大きい

以上のように、レンジフードが温熱環境に与える影響は非常に大きいです。

しかし、そのことを理解して省エネ設計されている住宅は、それほど多くないのが実情だと思います。学校の授業でも教えてくれません。

国の基準もなく、確認検査機関からの指摘もなく、キッチンメーカーからのアドバイスもない。

その結果、大量の熱とエネルギー、お金が捨てられています

基準を待っていてはどうにもなりません。

一番即効性があるのは、キッチンメーカーやレンジフードメーカーが自ら動くことだと思います。

キッチンメーカーがレンジフードのバリエーションとして、基本的に同時給排気型を推奨するものとし、それができない場合はレンジフードの近くに専用の給気口を設けることを条件に販売すればいいと思います。

これが実現できれば、商品バリエーションを変えることなく、キッチンメーカーの売上は上がります。

住宅の快適性はアップする一方で、光熱費は下がります。

まさに皆にとって良いことだらけです。

すでに大手キッチンメーカー2社にはこの提案をして、話を進めています。

今後、高断熱・高気密に取り組む設計事務所や工務店は、レンジフードの選定を間違えないようにしてもらいたいものです。

 

高気密・高断熱住宅だけでなく、一般的な家でも、同時給排のレンジフードを使った方がよいのですが、同時給排のレンジフードが普及しない理由は・・・どこにあるのでしょうか?

私の個人的な見解ですが・・・

キッチンを売っているメーカーですら、それほど、同時給排のレンジフードが必要と考えていない。

レンジフードの種類はたくさんありますが、メーカーはお掃除機能ばかりを重視していて、同時給排のものは非常に少ないのが現状です。

 

価格が高い

※エムアンドエー設計でも室内循環フードも採用しますがこちらはさらに高価です

 

良いものはイニシャルコストにお金が掛かりますが、結果ランニングコストが下がり、快適だということだと思います

 

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