横浜洋館探訪
September 19, 2005
横浜の洋館「外交官の家(内田家)」と『カーサ・ドゥルセ(心地よい家)』の機能 その4
前回は、「体感内覧会」のお話でお休みしましたが、「横浜洋館めぐり」今回は、「外交官の家」の内部についてのお話。
まずは、前回のブログで1ヶ所間違いがありましたので訂正いたします。(すみません・・・涙)
「和館」が併設されていた・・の所、実は内田家の娘さん達の部屋もあったそうです。もちろんお手伝いさん達も住まわれていたようですが・・・。将来、娘さんたちが嫁いだ際に困らないよう配慮されて「和館」に部屋を作ったそうです。自分たちは、長い外国生活で「西欧風」の生活スタイルになれ、好んで洋館を建てましたが、娘たちは「日本」で嫁ぐわけですから日本的な生活スタイルで・・・・。という特別な生活を「当たり前」と思わせない「親心」なのでしょう。
先まで見通したすばらしい考え。当時、まだまだ外国文化が一般には浸透していなかった時代ですから
なおさらです。
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September 05, 2005
外交官の家(内田家)と『カーサ・ドゥルセ(心地よい家)』の機能 その3
横浜洋館巡りも残りわずかになってきました。
今回は、ブラフ18番館と同じイタリア山庭園内にある「外交官の家」にスポットをあてます。
この外交官の家は、ニューヨーク総領事やトルコ特命全権大使などをつとめた明治政府の外交官内田定槌氏の邸宅として、明治43年東京渋谷の南平台に建てられた住宅を、平成9年お孫さんより横浜市に寄贈され現在の地に移築・復元されました。この移築・復元の様子は展示コーナーでビデオにより見ることができます。
まず外観は、天然スレート葺きの屋根、黄色い下見板張りの外壁濃い茶色のボーダー等で華やかな装飾が施されています。様式は、イングリッシュコロニアルスタイルのヴィクトリアン様式の影響を色濃く残しています。しかし、移築前の写真を見ると屋根はオレンジ色で外壁は白かったようですので移築・復元の際に外壁の色は変更されたようです。現在のたたずまいは、色のせいかとてもシックに仕上がっています。
設計者は、アメリカ人の建築家J.M.ガーディナー氏。(この方は、もともと立教学校の教師として来日、その後建築家に転進した異色の経歴)外交官であり海外暮らしが長かった内田氏の意向を反映して、当時では珍しく徹底した洋風化を図った建物なのですが、当時はこの家のお手伝いさん達の為に「和館」も併築されていたそうです。
August 29, 2005
ブラフ18番館の内部と『カーサ・ドゥルセ(心地よい家)』の機能 その2
August 22, 2005
ブラフ18番館と『カーサ・ドゥルセ(心地よい家)』の機能
August 15, 2005
山手111番館と『カーサドゥルセ』の思想 その2
山手111番館のリビングです。この住宅、エントランスを過ぎるとすぐにシャンデリアと回廊のある大きな吹き抜けになったリビングになります。当時は、ここでもパーティーが日夜行われていたんだろうな〜。リビングには、お決まりの「暖炉」。このリビングと背中合わせにダイニング(ファミリールーム)があります。帖数にして10帖ほどか。面白い事に、このダイニングにも「暖炉」があるのです。そう?その通り!この「暖炉」も背中合わせになっているのです。なんと贅沢。前回も書きましたが2階には、現在では2階に上がれないので楽しみ半減なんですがプラン的には、ほとんど廊下のないオープンな間取り。部屋の天井は、梁を化粧で表したスタイルで「優雅」で「重厚感」があります。外部の窓の下には、やはり「ヒーター」が隠れていました。(開けちゃまずかったかな?)全ての洋館で必ずある窓下の「ヒーター」。当時のガラスは1枚。窓からの熱損出を出来る限り少なくする工夫が見られます。その他のデティールも忠実に再現されている。(こんな家設計したい!きっと楽しいだろうな) どの建物に入っても感じることなのだが「とても居心地がいい」このような感覚は、とてもあとから計算できないもの。私たちも、このような「感覚」を身をもって経験することで今後又、新たな気持ちでお客様に向き合うことができる。「住む人の身になって考える」これが私たちの仕事の原点なのだろう。 いろいろと洋館を見て廻っているが、建築当時のまま(場所も)の建物は少ない。当時のまま移築・再現するのはかなり大変なこと。当然、この建物も寄付を受け横浜市が現在の地に移築しました。たしか一般公開は、6年くらい前だった・・・ 人気ブログランキング→今日の順位は? 前回書いた私たちの住宅『カーサドゥルセ(心地よい家)』の思想の続き。欧米の住宅の玄関ドアは、日本の外開きに対し、内開き。日本では、雨や水が入らないように外開きになってる。納まりの都合ですね。アメリカの住宅というと「アメリカ人は大雑把だから」とか「雨が少ないなら納まりを考えていない」なんていわれています。たしかにそのような部分も多々ありますが、大きく違うのが人に対する「やさしさ」や「心」(もちん全ての人がやさしいわけでもないでしょうが)なぜ玄関が、内開きなのか、そう!「人を迎え入れる」という考えの上でそうなっているのです。お客様が来る→呼び鈴を鳴らす→住人は、自分の側に玄関ドアを開く。「your welcome!」お客様は、玄関の前で移動する必要は無いのです。これってチョットした気遣いですよね。日本の場合はどうでしょう。お客様が来る→呼び鈴を鳴らす。(日本の場合、玄関の手前でどんな人が来たのかTVカメラ等でチェックが入りますが・・・これって防犯?現在の日本は欧米より怖いかも)住人は、思い切って玄関ドアを外に開きます。玄関前にいたお客様は「おっとっと・・・」です。私も住宅の設計しているとき、ポーチを外側に出来る限り広く取っています。そうでないと玄関ドアに頭をぶつけたり、狭いポーチを踏み外したりするわけです。まあ、大人は大丈夫でしょうが、小さいお子さんなんかは特に危ないわけです。「人にやさしく」の精神なのかな。昔の日本はそんなに防犯なんて考えていなかったはずで、私の子供の頃でも家に鍵をかけずに遊んでいても親から特に怒られた記憶もないし、防犯なんて言葉もあまり聞かなかった。まあ、あの時代日本全体貧しかったからかな。(もちろんお金持ちもたくさんいたでしょうが)現代は、裕福すぎる。飽食の時代ですね。むこう3件両隣の気持ちはいったいどこへ・・・おっと!脱線。話を戻そう。日本人はスタイルだけはよく真似る。「ホームパーティー」「屋外バーベキュー」「クリスマス」「クリスマスイルミネーション」・・・?この気持ち(心)の問題は、エクステリアでも同じことが言える。まあ、エクステリアはそのうちに。 お客様を喜んで迎え入れるアメリカ人。防犯や納まりに固執した外開きの玄関ドアを持つ疑り深い日本人。(もちろん雨仕舞いや防犯を考えると外開きなのだろうが)ウエルカムの時の距離が違うのでは?と思うのは僕だけ?


